ネットワーク用語のWPA2について解説します。
目次
WPA2とは?
WPA2とは、Wi-Fi Protected Accessの第2版の略称で無線LAN(Wi-Fi)のセキュリティプロトコルの1つです。
WPA2は、WEP(Wired Equivalent Privacy)が持っていたセキュリティ上の問題点を解決し、無線LANをより安全にするものとされています。
WPA2では、暗号化アルゴリズムとして、AES(Advanced Encryption Standard)が採用されており、WEPよりも強力な暗号化を行うことができます。
また、WPA2では、PSK(Pre-Shared Key)方式とEAP(Extensible Authentication Protocol)方式がサポートされており、PSK方式は個人用の無線LAN、EAP方式は企業や大学などの場合に利用されるものとされています。
WPA2は、2003年に策定され、現在では、IEEE 802.11iとして標準化されています。
WPA2は、現在、主に無線LANルーターなどのデバイスで利用されており、殆どの無線LANデバイスがWPA2に対応しているため、WPA2が主流となっています。
ただし、2017年にKRACK(Key Reinstallation Attack)と呼ばれる脆弱性が発見され、WPA2にもセキュリティ上の問題があることが明らかになりました。
そのため、WPA2は今後も改良が進められていくことになるでしょう。